本書は「学生のための和声の要点・第２巻」に含まれる課題の実施例をまとめたものです。和声課題には唯一の「解答」はないため、与えられたバスやソプラノの旋律から、音楽的に優れた響きやハーモニーの流れを生み出す努力をしなければなりません。本書で示されている実施も、その意味では一つの例であって、絶対的なものではありません。しかしながら、自らが実施したものと比較し研究することは、音楽のさまざまなあり方や表現の可能性を実感できることでしょう。